今、僕はアメリカで働きながらＤＪのプロになろうと毎日練習しています。僕とＤＪの出会いは5年ほど前のことです。兄がやっているのを見て、興味を持ちました。そのときはこれを将来の仕事にしたいとは思ってなかったですが次第にのめり込み今に至ります。世界には上手いＤＪがたくさんいます。毎年、dmc世界大会が開かれチャンピオンが決まります。いつかこの大会で優勝するつもりです。

　2007年にアメリカのDj Qbertsが名古屋で公演したときに市内を案内してあげたことがあります。彼と親しくなって、その日ホテルで一緒に演奏したときにgreat/coolと褒められ自信がつきました。就職していたので、会社を辞めるというと周りの人から「もったいない」とか「やめないほうがいい」と反対されましたが、元々人と同じことはしたくないと考えていたので、ワーキングホリディビザでカナダに行きました。勿論、ＤＪ機材も一緒です。カナダでは残念なことにDj Battleがほとんどなかったので、もっぱら英語の勉強に集中しました。カナダに行く前からカナダで語学に慣れてからアメリカに行けば良いと思っていました。帰国し一年後、自分の計画通りにアメリカのサクラメントに来ました。

　8月8日到着後すぐにどこかでイベントがないか探し、8月13日にクラブに行って、飛び入りで演奏させてもらいました。お客さんから歓声をもらい、そのときのオーガナイザーやdjに次のイベントに誘われました。9月17日にプレイをし10月21日150人ぐらいのお客の前で演奏して、評判がよかったので次のイベントのオファーをもらいました。この時のクラブはあのmethodmanがきたクラブで主催がFuseというサクラメントの音楽番組が主催のイベントでした。共に出演したdjの中にdj Q-bertのdvdのスポンサーのTHUDRAMBLEのdjがいて知り合いになりました。もう一度dj Q-bertと会う日が来そうです。

　サクラメントでは３・４ヶ月に１回、Scratch battleが行われ、是非、参加して優勝したいと考えています。残念なことに期待していたサンフランシスコではDJBattleはあまり盛んではなく、先日申し込んだDJBattleも中止になってしまいました。ここサクラメントはDj Shadow, Dj Phase, Dj Mixmaster mikeなどが出身でとてもバトルdj文化が根付いています。

　1年半はアメリカで過ごした後はフランス、ドイツとヨーロッパの国を回って腕を磨くと同時にその国の言葉を覚えようと考えています。僕にとってDjは全てであり、これからも振り返らずどんどん前に進みます。最後に、僕に音楽を教えてくれた兄と外国行きを許してくれた家族に感謝します。
（2010年10月）