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日本語を娘に教わる


by Sarah Chambers(Canada)

サラさん
 私は日本に住んでもう十年以上になります。初めて日本に来たときのことはもう忘れてしまいましたが、家がとても狭いのでショックを受けました。それから生活が忙し過ぎると思いました。でも今はもう慣れてしまいました。

 私は今子供と夫と一緒に外人ハウスに住んでいます。外人ハウスには20人ぐらいの人が住んでいますが、40%も日本人がいます。彼らは英語を学びたいのです。ハウスのリビングに集まっておしゃべりするのです。私の娘はそこで大人たちに遊んでもらっています。

 娘は今公立の保育園に通っています。定員70名ぐらいのうち外国人の子供は4人います。みんな日本語がぺらぺらです。娘は生まれたときから日本にいますから、バイリンガルです。いいえ、3カ国語を話すことができます。日本語も私より上手です。日本語の勉強を始めて間もない私は時々わからない言葉を娘に聞くこともあります。

 日本の一番悪い印象は病院についてです。初めて近所の病院に行ったとき、病院が汚くてショックを受けました。こんな病院では却って病気が悪くなるのではないかと思いました。ですから、私は日本の病院に行きたくありませんでした。

 ところが去年の暮れ、私は日本の病院で胆石の手術を受けることになってしまいました。カナダなら言葉の問題もないし、家族もいるので安心ですが、日本ではどうなるのかとても心配でした。でも私が紹介された病院はとても大きくて清潔でした。それでちょっと安心しました。まるでホテルのような病院で、外国人が大勢訪れていました。30%ぐらいの患者は外国人でした。それにお医者さんが英語が話せるので詳しい説明を受けることもできました。看護士さんもとても親切でした。手術は無事に終わって5日で退院できました。日本の病院に対するイメージが変わりました。

 私は当分日本で暮らすつもりです。日本語の勉強を続けて日本の生活を楽しみたいです。
(February 2008)