日本体験 外国体験 Experiences in different cultures
space
| 185 Sabrina Iturbide | 戻る back <<
 

穏やかな気持ちになれる


 Sabrina Iturbide (アルゼンチン)

−サブリナさん、日本は2回目ですね。前はどのくらいいましたか。
サブリナ:初めて来たときは2週間、今回は2か月半です。

−羨ましいです。会社が休暇をくれたんですか。
サブリナ:私は自分で仕事をしているから。最初、仕事の相手の会社に頼んで2週間休ませてもらった。今の仕事は2年前から始めまた。3年ぐらい前に働いていた会社は給料は良かったけどとてもストレスがあった。それで生活を変えたかった。

−それでどうして日本に来ることになったんですか。日本に興味があったんですか。
サブリナ:実は3年前までそんなに興味がなかったけど、知り合いが日本にいて…それで日本に来きた。色々なことがあったけど日本にいると穏やかな気持ちになれる。

−静かだからですか。
サブリナ:ええ、ここは東京でも静かです。渋谷や新宿は違う。でもアルゼンチンに比べてたくさん公園がある。新宿や渋谷にも新宿御苑や代々木パークがある。だからとても好き。それに町がきれい。日本はゴミを分けているし、ゴミがきちんとしている。アルゼンチンではゴミがあちこち。アルゼンチンも見習わなければと思う。

 

Sabrina Iturbideさん
浴衣姿のSabrina Iturbideさん

 

−そのほかに何かありますか。
サブリナ:安全だからいいです。アルゼンチンには危ない人がいるから。

−女の人でもどこでも行けますからね。今回は1か月ぐらい旅行したそうですが。どんなところに行きましたか。
サブリナ:いろいろ。今回は世界遺産を見に来た。

−アルゼンチンにもあるでしょう?
サブリナ:あまり知らないけど日本には沢山あると思う。みんながそれを大事にしていると思う。アルゼンチンは若い国だからまだそこまでできていない。今回は桜も見たかった。特に吉野の桜を見たかったけど、全然見られなかった。でも京都や東京で見られたからよかった。東京では上野、目黒、御苑の桜も見た。とても素晴らしかった。

−一番楽しかったのは何ですか。
サブリナ:全部。

−えっ。
サブリナ:東京、京都、奈良、広島、宮島、九州、下呂、高山、白川郷、函館、登別、いろいろ行った。下呂では初めて温泉に入った。下呂の足湯が面白かった。その後、九州の阿蘇の温泉に行った。温泉は北海道の登別温泉が一番よかった。

−どうしてですか。
サブリナ:7つの違った温泉があったから。

−下呂ですか。珍しいところに行きましたね。
サブリナ:高山に泊まりたかったんだけどがホテルがなかった。下呂から高山まで1時間でだから下呂に泊まった。そして高山祭りを見た。

−私も見ました。どうでしたか。
サブリナ:からくり人形に驚いた。

−そうですね。ところで茶坊主という有名なからくり人形があるんですが知っていますか。
サブリナ:それをインターネットで見たことがある。

−電車で旅行したのですね。
サブリナ:ええ、新幹線、特急、それに田舎の電車にも乗った。一両しかない小さな電車で。

−どこが一番よかったですか。
サブリナ:よかったところはいろいろあるけど河口湖が一番よかった。

−どうして。
サブリナ:静かだし…勿論観光客が多かったけど。観光客はどこにでもいるから。河口湖は富士山がいい。

−富士山は有名なの?
サブリナ:とっても。日本で行くべきところの一つ。今回行けなかったところは今度行くつもりです。

−是非また来てください。印象に残ったことがありますか。
サブリナ:日立海浜公園でネモフィラを見た。きれいだった。ネモフィラのお茶も飲みました。

−ネモフィラのお茶? 初めて聞きました。
サブリナ:ブルーのお茶です。とてもおいしかったけど高かった。

−お茶もいいですが、日本の食べ物で何が一番好きですか。
サブリナ:ラーメンと寿司。日本の寿司はおいしいです。アルゼンチンの寿司はまあまあ。川越ではアヒルを食べた。

−鶏肉じゃないの?
サブリナ:いいえ。でもとてもおいしかった。

−ラーメンに入っていたんですか。
サブリナ:いいえ、ご飯といろいろなおかずと一緒だった。

−日本人はよく野菜を食べますが、アルゼンチンの人はどうですか。
サブリナ:ホウレンソウや人参、それから日本にはない野菜も食べる。

−そうですか。肉はどうですか。
サブリナ:肉はよく食べる。魚はあまり食べない。とても高いから。

−でも広い海があるじゃないですか。
サブリナ:でも高いんです。なぜかわからないけど。

−そうですか。ラーメンはどこのがおいしかったですか。北海道ですか。
サブリナ:北海道もおいしかったけど、九州で寿司を食べました。とてもおいしかった。1000円だった。

−1000円ですか。じゃ、回転寿司ですか。
サブリナ:いいえ、違います。メニューは手書きでわからなかった。私たちはサーモンが食べたかったけどタコの子供のような寿司が出てきた。

−それは「ほたるいか」だったかもしれませんね。
サブリナ:私は食べられなかった。友達は食べましたが「まずい」と言った。でもマグロやサーモンはとてもおいしかった。お金は1000円だったからとてもやすかった。

−サービスしてくれたのかもしれませんね。
サブリナ:多分。寿司は下呂でも食べました。とてもおいしいかった。

−下呂は海から遠いのに。
サブリナ:日本の寿司はどこで食べてもおいしかった。

−ところで日本人はアルゼンチンの人と違いますか。
サブリナ:ええ、アルゼンチンは人と人との関係がとても近い。情熱的です。

−じゃ、日本人は冷たいかしら。
サブリナ:ちょっと。アメリカ人も冷たい。

−じゃ、冷たいのにどうして日本に来たんですか。
サブリナ:日本のいろいろなことが好きだから。人はちょっと冷たいけどとても親切だから。

−そうなの?
サブリナ:川越で迷子になりました。日本人が親切にしてくれたし、彼らを信頼できました。日本は安全だから、旅行しやすいです。アルゼンチンは危ない人がいる。アメリカや日本は発展しているけどアルゼンチンは違う。成功している人も少ないし、旅行者のことなんか気にしていない。

−悲しいですね。
サブリナ:ええ、他の人のことは全然気にしません。

−そうですか。いろいろ違いがありますね。困ったことはありますか。
サブリナ:迷子になるから。いろいろなところで。

−ここではないでしょう。
サブリナ:いいえ、ここでも迷子になりました。日本はわかりにくい。

−そうでしたか。でもまた日本に来てください。
サブリナ:は〜い。 
(2018年12月27日掲載)