日本体験 外国体験 Experiences in different cultures
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日本での休暇 2


 Jenny Welsch (ドイツ)

− ところで日本語が話せますが、いつ日本語を勉強したんですか。
ジェニー:
2011年から九段の日本語学校で6か月ぐらい勉強しました。 

− 6か月? へえ、休暇(きゅうか)を取ったんですか。
ジェニー:ええ、その2年前にお父さんが他の会社でいい仕事をしましたから、私が一人で仕事をしていました。とても忙しかったので全然休めませんでした。その後お父さんが戻ったので私は
1年間日本で過ごしました。 

− よかったですね。日本語学校に行かなかった時は何をしていましたか。ジェニー:ホリディでした。時々はドイツ語と英語の先生をしました。 

− そうですか。日本語学校はどうでしたか。
ジェニー:クラスメイトは始めは11人いました。みんな初級でしたからひらがなやカタカナを習いました。その後集中コースに入りました。とても楽しかったです。
 

ジェニーさん作成のアクセサリー

ジェニーさん作成のアクセサリー

− 日本語が話せるようになったから次の年にまた日本に来たんですか。
ジェニー:同じ年の
11月に京都に1か月いました。友だちが京都で日本語を勉強していたからです。友だちは3か月ぐらい勉強していました。 

− だから京都に行ったんですね。で、京都はどうでしたか。
ジェニー:きれいな町です。
 

− それから毎年日本に来るようになったんですね。9回目ですか。
ジェニー:うん。8か9だと思います。
 

− 日本で特別なことをしますか。
ジェニー:野球を見に行きます。
 

− 野球ですか。どうして野球が好きなんですか。
ジェニー:わからない。
 

− 日本語学校は後楽園球場に近かったんですね。みんなで見に行ったんですか。
ジェニー:みんなじゃないけど。
 

− 野球を見たのは初めてだったでしょう?
ジェニー:うん。実は会話のクラスで「どんなスポーツが好きですか」と言われて、「野球が好きです」と言いました。イタリアのアナさんも野球が好きだと言いましたから二人で見に行きました。

 − それは会話の練習のために「好きだ」と言ったんですか。
ジェニー:う〜ん。子供の時アメリカの野球を見ました。でも時間が合わなくて。
 

− ドイツとアメリカは時差がありますからね。それでアナさんと行ったんですね。
ジェニー:その時ジャイアンツが勝ちました。高橋選手が・・今は
監督(かんとく)になりましたがその時にホームランを打ちました。

− それからアナさんと何回も野球を見に行ったんですか。
ジェニー:三回ぐらい行きました。

− ドイツ人で野球が好きな人に初めて会いました。サッカーが好きな人は大勢いますけど。それから日本に来ると野球を見るんですね。
ジェニー:そうです。アナさんが帰ってからはメキシコの友だちやアメリカの友だちと行きました。

 − アメリカ人は野球が好きですからね。
ジェニー:でも実はアメリカ人の友だちはソフトバンクのファンなんです。

− でもどこのファンでも一緒に見たら楽しいわよね。
ジェニー:うん。
 

− どうしてそんなに野球が好きになったんですか。
ジェニー:日本の野球のファンがとても好きだから。
 

− ファンが好きなの?
ジェニー:うん。ドイツのサッカーのファンはチームを
応援(おうえん)しない。文句(もんく)を言ったり口笛(くちぶえ)をしたり・・いいことじゃないと思う。 

− 日本のファンはどうですか。
ジェニー:日本のファンは負けていても9回まで応援します。それが好き。

− そう。外国人の友だちはタイガースの応援(おうえん)一番(いちばん)素晴(すば)らしいと言っていました。ジャイアンツも応援がいいんですか。
ジェニー:はい。
外野(がいや)の席ですがみんな立って応援するんです。

− 立っているのは大変じゃない?
ジェニー:でも応援するのが楽しいから。
選手(せんしゅ)応援(おうえん)の歌もありますよ。球場に入る時にパンフレットをもらいますが、そこに歌が書いてあります。坂本選手が出てきたら坂本選手の歌を歌います。 

− それが楽しいの?
ジェニー:うん。他のチームのファンも歌っていますよ。
 

− ドイツでサッカーの試合を見に行ったでしょう。
ジェニー:うん。でも私は時々怖かった。大きな試合の後でたくさんの人がけんかしていた。だからいつもたくさん
警察(けいさつ)の人がいます。 

− でも見ているときは大丈夫でしょう?
ジェニー:でも他のチームの
(はた)を持っていたら大変です。いろいろなことが起きますから一人ではサッカーを見に行くのはよくないです。怖いです。 

− 野球場で(となり)の人と話したりするの。
ジェニー:うん。時々。
 

−同じファンだからね。どこから来ましたか、ドイツですかとか話すんですね。でもドイツ人がジャイアンツのファンだと・・(おどろ)くでしょう。
ジェニー:うん。

 − 野球はいつも誰かと行くんですね。
ジェニー:一人でも行きますよ。
 

− そうですか。じゃ、その時は隣の人と話すんですね。
ジェニー:時々。ゲームをしている人は話したくないですから話しませんけど。
 

− ゲームしている人もいるんですか。ほかに野球の好きなところは?
ジェニー:いろいろな
統計(とうけい)があることですね。私は統計が好きですから。 

− そうですか。ドイツでは野球をやる子はあまりいないでしょう。
ジェニー:軍隊のベースの近くでは野球やソフトボールをやる子がいます。
 

− アメリカ人がいるからですね。
ジェニー:はい。大きな町でもソフトボールができます。でも
田舎(いなか)はサッカーとテニスが人気です。 

− テニスですか。自分でも何かスポーツをしますか。
ジェニー:ジョギングとインドアサイクリングです。
 

− 外のほうがいい景色(けしき)が見られていいでしょうに。でも危ないんですね。ジェニー:そう。

− 東京だったら自転車でいろいろ行けますけどね。今日はいろいろ面白い話をありがとうございました。ドイツに帰っても日本語の勉強を続けてください。
(2018年11月12日掲載)