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日本人の親切さ


 ヴォロビヨワ・ガリーナ (キルギス)

ランディカ・ジャヤミニ
ヴォロビヨワ・ガリーナさん

 外国の中では、私にとって日本こそが素晴らしくて住みやすい国です。1つの理由は、日本語が分かるので、人々とのコミュニケーションに問題がないことです。さらに、尊敬に値する日本人の責任感、親切さ、礼儀正しさです。ここである1日にあった3つのエピソードを紹介したいと思います。

 ある日、私は新幹線に乗って関西から東京に向かっていました。そして窓のそばに座っていた隣の女性に声をかけました「この窓から富士山が見えるそうですね。」女性は明るく、私に「窓際の席を譲りましょうか」と言ってくださいました。私は最初に断りましたが、その後に感謝し、窓のそばに座ってカメラを準備しました。そのとき列車の車掌が車両を通過したので、隣の女性は、富士山はいつ見えるかと彼に尋ねました。車掌は時刻表を見て、時間を教えてくださいました。残念ながら、通るとき富士山は雲に包まれて、見えませんでした。しかしおかげさまで私と隣の女性は楽しいお話をすることができました。突然、同じ車掌が来て、曇天のせいで私たちが聖なる山を見ることができなかったことを私達に謝りました。彼も、JRも関係ない自然の現象だったにも関わらず、このような礼儀は、心の温まることでした。

 また、東京駅に到着して、新幹線の改札口を出て、在来線に乗り換える前に私が持っていた乗車券のどれを機械に挿入するべきかと改札口で勤務中だったスタッフに尋ねました。彼が教えてくださってから私は改札口を出ました。ちょっと歩くと誰か私を追いかけてくるような音が聞こえました。「お客さん、これからの行き方をご存じですか。説明しましょうか。」とそのスタッフが私に尋ねました。彼は私が乗車券に関する質問をしたため、目的の駅までの道順が分からないだろうと考えたようです。私は彼に感謝して道を知っていると答えました。

 その日の楽しいことはまだ終わっていませんでした。目的の駅に到着し、パン屋に寄りました。入り口には「今日は全品半額」と書いてありました。私はパンを選んで店員にお金を支払いました。パンの値段をはっきり覚えていませんでしたが、金額の100%払ったような感じでした。私はこれを気にせずに、広告の意味が分からなかっただろうと思いました。そしてどうしてか領収書をすぐもらわなかったことを気にしないでパン屋さんを出ました。暗い道を歩くと、また誰か私の後を走ってくる足の音が聞こえました。それは店員でした。彼はこう言いました。

 「お客さん、あなた領収書を忘れました。私はその裏にスタンプを押して、あなたが支払った金額の半分を書き込みました。もしここ数日中に当店に来てくださったら、その領収書をお金の代わりに使ってパンを買うことができます。」

 本当に幸福な1日でしたね。私はその日に数人の日本人たちのこのような親切な態度を経験しました。一見すると、このようなそれぞれのことは大したことではないですが、私にとって、仕事中だった日本人の礼儀、親切さ、尊敬の例でした。このような人々が日本の富と繁栄をもたらすと考えています。
(2015年3月15日掲載)