日本体験 外国体験 Experiences in different cultures
space
| 106 高野加世子 | 戻る back <<
 

悪夢は続く シンガポールのビザ取得


  高野加世子 (日本)

 シンガポールに来る前、一番悩んだのがビザ。はて、なんのビザで行けばいいのやら…。 いろいろ考えて、たどり着いたのが「ワークホリデーパス」。これなら仕事もできるし、なんでも自由がきく(「シンガポール人の配偶者ビザ」は全く働けません)。ちなみに、これはワーキングホリデービザじゃありません。基本、他国のワーキングホリデーとほぼ変わらないんだけど、シンガポールのはビザの期間が短かったり、相互ではなく日本→シンガポールのみだったり。そして一番困ったのがやっぱり他国にはない「学歴制限」でした。

サイトには、「以下のリストに記載されている大学、または同等の大学の学生または卒業生」というあいまいな書き方で、残念ながら私の出身大学はリストにありませんでした。ここで問題なのが、私の出身大学がそれらの大学と同等レベルなのか? そして、それをシンガポール政府はどのように判断するのか? なんですが…。

 とりあえず申請しました。教職とか、日本語教育関連の資格とか、これでもかってくらい山ほど添付して。ちなみに出身大学にはかなり迷惑かけました。イチから手作りの英訳とか。スミマセン。あとは「大学が作成した、申請者の名前・国籍・性別を証明する書類」。これが曲者だった…。大学からしたら、卒業者に対してそんな書類は出せるわけがなく、かなり怪しまれました。「卒業した方が、のちに国籍や性別を変えることもありますから、ここでは証明できませんよ」。ごもっとも。そして、言われるままに法務局にまで電話してしまった…。

「シンガポールとは国交がありますが、今までそんな問い合わせありませんでしたよ。何かの間違いでしょう。」
めっちゃ怪しまれた。結局、シンガポール政府に問い合わせたところ、パスポートでOKとのこと…。最初から言ってよぉ。

 そしてまだ続く悪夢…。
なんとか申請したのだけれど、待てど暮らせど結果が来ない…。
申請期間は3週間以内とあったのですが、それも過ぎていました。結局、こっちから問い合わせをしたら、返事の代わりにビザ許可メールが届きました。なが〜いため息をついたことを今でも忘れられません。今思えば心配しすぎたなって感じだけど、その時はホントに胃が痛くてしょうがなかった。

 ここまでは日本でのことだけど、シンガポールに来てからもまだやることはあったのだ。
続きはブログをお読みください。
>> ブログ「シンガポール生活
(2012年1月掲載)