無知ほど恐ろしいものはない
− 連載エッセー「徒然の森」第25回
by 北嶋 千鶴子

 新年早々トラブル続きでこのwebサイトのすべてのページ更新が遅れて申し訳ない気持ちでいっぱいです。以下その顛末を。

 年末28日に引っ越しした。荷物は無事到着、さてインターネットに接続しようとしたときに光ケーブルが切れて結局年が明けて工事が再開するまでお手上げ。新年の企画も通常1日にアップしている初級会話もできなくなってしまった。

 では、この際コンピューターの掃除をしようと蓋を開けたら埃の山。「これでよく動いていたものだ」と夫があきれながら埃を取ってくれた。

 その後夫の外出中コンピューターを見るとまだ埃があちこちについていた。無知な私はもっときれいにしようと思って掃除機で埃を吸い上げることにした。いい具合に埃が取れると思っていたとき突然吸い込み口にオレンジ色の糸が吸い込まれるのが見えた。まずい。配線が1本取れてしまった。コンピューターが壊れたに違いない。

 すぐにコンピューターを起動して見た。ちゃんと動くじゃないか。ああよかった。あの糸は何だったのだろうか。ただのゴミだったのだろうか。それとも見間違い。あるいは不要品。そんなはずないのに、自分に都合がいいように考えながらインターネットにも接続してみた。大丈夫、どこも悪くないぞと思っていたら、前には見えていたサイトの映像が見えなくなっていた。あ、やっぱりと思いながらも、これぐらいならまあいいかとのんきに考えていた。

 ところがその後何回か使った後にとうとう電源も入らなくなってしまった。コンピューターは具合が悪いと信号を出しているのに無視されてへそを曲げたのだった。そのため、すべての作業が滞ることになって、多くの人に迷惑をかけてしまった。

 今年も相変わらず「とほほ」の生活を送りそうだ。無知ほど恐ろしいものはない。
(January 15, 2005)