七夕祭り
連載「日本の行事12ヵ月」 −7月
by 北嶋 千鶴子

 7月7日は「七夕」です。七夕が近づくと願い事を書いた短冊や吹き流しなどの飾りを笹につけます。特に保育園や幼稚園、小学校などでは七夕の飾り付けが行われます。「サッカーが上手になりますように」「歌手になれますように」などいろいろな願いを書いた短冊が大きな竹につるされます。ほとんどの人が子どものころ、短冊に願い事を書いてつり下げた思い出があると思います。この時期竹を売っている花屋やスーパーなどもありますが、何本も竹を切って自宅前に「ご自由にお持ちください」などと書いて置いてくれる家もあります。

 このような学校や自宅でする七夕だけでなく、観光の目玉として日本各地で七夕祭りが行われます。観光地での飾りはとても大きく豪華な物が多いです。また7月ではなく8月に七夕の行事を行う地域も多いです。日本で一番有名な仙台の七夕は8月に行われます。

 1年に1度、7月7日には「織姫と彦星」が出会うという「七夕の伝説」があります。これは元は中国から来ました。以下は七夕伝説です。

 天で1番偉い神様には、「織り姫(おりひめ)」という娘がいました。彼女は天の川のほとりで毎日熱心に機を織っていました。彼女の作る布はとても美しく素晴らしい物でした。天の川の反対側には「彦星(ひこぼし)」という名前の牛を飼っている青年が住んでいました。毎日天の川で牛を洗いせっせと牛の世話をしていました。二人はとてもよく働いていました。そこで天の神様は二人を結婚させることにしました。ところが結婚してから、二人は毎日遊んでばかりいました。「織姫」が機を織らなくなったので、いつまでたっても新しい布ができません。神様たちの着物はぼろぼろになってしまいました。「彦星」が牛の世話をしなくなったので、牛はやせて、病気になってしまいました。

 怒った神様は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。そして二人がまじめに働くなら、年に一回、7月7日の夜に会わせてやると約束しました。7月7日天の川に橋がかかり二人は会うことができます。
(7/01/2009)

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