節分
連載「日本の行事12ヵ月」 −2月
by 北嶋 千鶴子

 2月の行事と言えば「節分」。「節分」というのは「季節を分ける」つまり季節が春、夏、秋、冬に変わる前日のことを言って年に4回ある。しかし今では春になる前日のことだけが有名だ。春になる日つまり立春は1年のはじまりと考えられたので豆をまいて1年の邪気を払う。その風習はもう平安時代には行われていたそうだ。

 かつては家の主人や年男(その年の干支の人)が豆をまいたものだ。豆まきは「鬼は外。福は内。」と叫びながら豆をまく。最近は家庭ではなく神社で芸能人や有名人が豆をまくちょっとしたイベントになっている。また場所によっては豆ではなく落花生やちょっとしたプレゼントをまくところもある。

 幼稚園や保育園などでは先生が鬼になって園児たちが豆をまいて追いかけるなどという光景も見られる。私の家の近所の神社では宮司さんや氏子たちが豆だけでなくお金やおもちゃなど様々な物をまく。それを楽しみに多くの人が集まってくる。中にはたくさん拾おうとして傘を逆さにして受け止める人までいる。ちょっとしたお祭り騒ぎだ。
  その日年の数だけ豆を食べると1年中健康で過ごせると言われている。(2/01/2009)

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